令和元年12月議会定例会
会派誠流 代表質問
質問者 加藤幸雄

会派誠流の加藤幸雄です。会派を代表して質問させていただく栄誉を同僚議員の皆様に心より感謝申し上げます。
 振り返り見れば、今年も残りわずかとなりました。朝之山の優勝、八村塁選手の活躍などスポーツ界に富山の名を轟かしてくれました。地元ホッケー選手の活躍もわが小矢部市を全国に知らしめてくれています。しかし、今年は台風15号、19号、21号と連続してこの日本に襲い掛かり、大変な災害をもたらしました。亡くなられた方々に対して心よりご冥福をお祈り申し上げるとともに被害に遭われた方々に対しても心よりお見舞いを申し上げます。

 先に行われたワールドカップラグビー大会はラグビーを知らない多くの人々からも感嘆の称賛の声が上がりました。今年の流行語大賞は桜ジャパンの『ONE TEAM』です。予選ではラグビー王国のアイルランド、スコットランドを破り、予選1位通過は実に見事です。スポーツを愛する私も本当にワクワクしながら観戦させていただきました。外国出身の選手が多い中、共に君が代を歌い、わざわざ宮崎県のさざれ石を見に行くなど、我々日本人でも思いがつきません。素晴らしいワンチームに心より感謝と拍手を送りたいと思います。わが会派誠流も桜ジャパンに負けずと『ONE TEAM』で切磋琢磨して頑張りたいと思います。
それでは今日は3つの項目について一括で質問させていただきます。

1. 令和2年度の予算方針と財政健全化について質問をさせていただきます。
 来年度予算では一般財源が4億円ほど不足するとのことですが、どうして不足するのかその主な要因は何なのか、その差額をどのようにして埋めるのかその対策についてお伺いします。

今、石動駅では建築中の足場が外され、新図書館が徐々に姿を現してきました。新図書館は、輝かしい教育と文化が生まれ、そして新たな賑わいを創出するそんなところであってほしいと思っています。駅周辺事業では、駅南土地区画整理事業から始まり、石動駅南北自由通路、新駅舎、そして新図書館、(仮称)石動コミュニティプラザと本当にたくさんの市民の貴重な税金が投入されています。厳しい財政の中、子供や孫たちに夢や希望を与え、若者から高齢者までに活力と生きがいを与えるそんな施設としてこれからの少子高齢化社会に大いに役立ってほしいと期待をしております。来春には新こども園2か所が開園します。市の財政指標は大変厳しいのですが今後の予測としてどのように考えておられるのか、またどのような対策を打たれるのか所見をお願いします。

市政においても集中と選択が求められます。しかし、一つ選択を誤れば大きな危機にもさらされます。危機を避けるための手段として、危機に対するガイドラインをしっかり決め、ガイドラインを超えないように運営をするのが安全策かと思います。財政指標についてのガイドラインについてはどのようにお考えなのか見解をお願いします。

来年度の重点事業についてお尋ねします。特に桜井市長が力を入れたいと思われる事業は何なのか。そしてその事業の目的と狙いはどういうことなのか、見解をお願します。

2.公共施設再編計画についてお尋ねします。
  平成29年3月に「小矢部市公共施設等総合管理計画」が作成されました。計画では2045年までに公共施設148施設の総延床面積を20%以上縮減するとしています。議会は平成29年2月に提出した『小矢部市公共施設総合管理計画に関する意見書』の中で、公共施設148のうち廃止30、統廃合8、民間移管3、市民移管1、縮小廃止1として施設全体の3割超削減を意見書として提言しております。議会としてはかなり突っ込んだ数字を提言いたしました。この30年間で20%以上縮減の根拠について見解をお伺いします。

 先月の23日、小矢部市小中学校統廃合審議会では答申案を市のホームページで公表をいたしました。小学校は5校を3校に、中学校は4校を3校に統合することが望ましいとしています。この答申案の意見公募は12月2日まででありました。どれぐらいの応募があったのでしょうか。議会では小学校3校、中学校は1校に統合することと意見書で提言をしております。桜井市長は昨年の12月議会定例会において「小中学校統廃合審議会の答申を踏まえ、検討を進めることといたしております。」と答弁しておられます。答申は10日に市長に提出されております。市長は「学校教育の充実に向け、十分に尊重したうえで決断する必要がある」と述べられておられますが、市政を担う両輪としての議会との協議もしっかりと行えるようお願いをいたします。再編時期については明記されていませんが、どのような見解でしょうか。

 今年の市内出生数は1月1日からこの11月末まで129名です。この12月に21人以上生まれないと150人を割ることになります。審議会では人口推計を平成27年10月策定の「小矢部市人口ビジョン」の推計人口を基礎としております。それによる推計人口は2060年に人口21,710人として小中学校の生徒数を推定しております。その年の中学1年生は145名としております。が、現在の出生数からすると本当にこの推計数で大丈夫なのかと思います。統廃合審議会では中学校1校へ統合する案についても検討をいただいております。その中で、「生徒数の推計では、約40年後に、市全体で1学年4~5学級の規模になると推測されることから、その時期に市全体で1中学校への統合を検討する可能性が生じると考えられる。」としています。人口推計に予測を超える事態も考えられます。その時の見解についてお伺いします。

 昨年の6月に策定された「小矢部市公共施設再編計画」では廃止の方向性を出された施設は約20か所になります。今後は学校も含めてさらに増えるものと考えられますが、廃止施設の活用策や売却についてどのように取り組まれるのか、また施設管理の運営及び維持保全などの業務についても見解をお示しください。施設管理については全面的に民間に委託しているところもございます。またこれから策定される個別施設計画はどのようになっているのかお伺いをします。

 3.最後の質問になります。小矢部の魅力と賑わいづくりについてお伺いします。
  もうすぐ令和初の新年のカウントダウンがはじまります。来年は東京オリンッピック・パラリンピックが開催され、世界の注目を浴びる年となりましょう。東日本大震災の復興とさらなる日本の飛躍発展を世界に発信する好機であります。小矢部市では3月に新図書館、4月には新こども園が開園、そのあと津沢あんどんふれあい会館、そして(仮称)石動コミュニティプラザもオープンの予定です。令和2年度は、この小矢部市に大きな魅力と賑わいを創出する最高の舞台になるのではないでしょうか。ハード面の整備は十分整ったと思います。それでは賑わい創出のソフト面はどのようにお考えでしょうか。新図書館に市民を惹きつける魅力は何でしょうか。新こども園には可愛い子供たちが集います、こども園の周辺整備や安全安心な環境整備はなされているのでしょうか。石動の曳山、獅子舞い、津沢の夜高あんどん祭りでは市街にいっぱいに人があふれるような賑わい創出についてどのように取り組まれるのでしょうか。何よりも市民が一番魅力を感じ、楽しいワクワクした安心で充実した幸せな小矢部に住んでみたいと思うような喜びが無ければ市外からも人を呼ぶことができないと思います。どのように取り組まれるのか所見をお聞かせください。